パリのママンのおうちレシピ お料理ノート
レモンのタルト

パリ取材に同行したスタッフからも「おいしかった」と
聞いていた、クレールさんのレモンのタルト。
柑橘系のお菓子が大好きな私は、この味に興味津々でした。
しかし、生地を焼き、フィリングも作るタルトは
めんどうがりな私にとっては、
なかなか手間のかかるお菓子に感じられます。
ここは「食べてみたい!」という気持ちと勢いにまかせて
タルト作りをはじめてみました。

バターを完全に溶かして使うレシピなので
想像していたよりも、はやく生地ができあがりました。
さらに、できあがった生地は、休ませることもなく、
手でぐいぐいと押しながら、タルト型に敷きこんでいって
すぐに焼いてしまうので、とにかく、手間いらず。
フィリングも泡立て器があれば、あっというまです。
ホームメイドらしい、シンプルなレシピのおかげで
思っていた以上に、簡単にできてしまいました。

しかし、難しかったのが、オーブンの温度。
クレールさんからいただいたレシピでは
220度という温度設定。
その温度で試してみたところ、
タルト生地の焼き上がりはよかったのですが
フィリングを入れてから
二度目の焼きの様子をのぞいていると
3分くらいで、あっというまに
表面から黒く焦げていく様子がわかりました。
あわててホイルで表面をおおったのですが、
少々、悲しい姿に……。

自宅のオーブンは家庭用の回転式なので、
特に火加減が強くはないはずなのですが
フランスのオーブンと、設定に差があるのでしょうか?
本の中では、テストの結果、焼き上がりが
美しかった温度を紹介しています。
お使いのオーブンのクセとあわせて
焼き時間は調整してくださいね。

そんなこんなで、紆余曲折もありましたが
それでも「作ってよかった!」と思えるほど、
できあがりには満足の味でした。
焼きたては、バターの風味がより強く
冷やして食べると、レモンの酸味が引き立ちます。
バターのコクとレモンのさわやかな香り、
しあわせな時間を感じられる、甘ずっぱいスウィーツです。

*レシピは『パリのママンのおうちレシピ』P116〜をご覧ください

éditeur : Coco Tashima

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