朝ごはんをつくって、撮影して、食べて、そして仕事に向かう……。 そんな朝の時間を、ごく自然に当たり前に続けてきた山崎佳さん。
2012年からInstagramに、ワンプレートに盛りつけた朝ごはんの写真の投稿をはじめたところ、
いまでは30万人を超えるフォロワーが、山崎さんの朝ごはんの風景を楽しみにしています。

『I MAKE BREAKFAST』は、思わず手が伸びそうになる、おいしそうな朝ごはんの数々を集めた写真集。
山崎さん手描きのメニュー紹介が、デザインのアクセントになっています。

コーヒーの香りがたちのぼってきそうな1冊は、あなたの朝の時間にもインスピレーションを与えてくれることでしょう。

こんにちは、山崎さん。『I MAKE BREAKFAST』を見ていると、どんな味だろうと想像して、すっかりお腹がすいてきました。
このZINEに掲載する写真は、どのように選びましたか？

たくさんの種類の食材がいつも冷蔵庫に入っているんだろうな、と思われることが多いのですが、
よく見ると、同じ野菜や果物をけっこう使っているんです。
なので今回は、左ページと右ページで、何かしら共通点がある形で写真を選びました。
ここに載せている画像だと、ほうれん草のポタージュやバゲットが共通だったり、そば粉のクレープが共通だったり。

このZINEの売り上げの一部を、TABLE FOR TWOに寄付されるそうですね。

はい。EMPAPURA PLUSでは、バナナペーパーでの制作以外にも、アフリカ関係のことやフェアトレードの話などの情報発信もしています。
今回のZINEは、ただ作って人に見てもらって満足、というのではなく、何かしらEMPAPURA PLUSの活動にもつながるものにしたいと思っていました。
以前、ウガンダの学校を訪れたり学校の様子を聞いたりしたことがあり、私の朝ごはんがアフリカやアジアの子どもたちの給食につながるのであれば、
このZINEを作る意義があるかな、と思い、TABLE FOR TWOに1冊につき40円を寄付させていただくことにしました。
TABLE FOR TWOでは、20円が給食1食分にあたります。

山崎さんが、朝ごはんづくりで大切にしていることは、なんですか？

限られた中で作り、無理はしない、ということです。
すごく早起きをしたり、家事ができなくなってしまってもだめだし、普段買わないような高い食材を買って家計に影響が出てきてしまってもだめ。
限られた時間、限られた食材で、どれだけ自分にとって好みの朝ごはんが作れるか、そこが私にとっては楽しいところ。
気分がのらないときは無理に作らずに、楽しめる範囲でやるということを大切にしています。